無料低額宿泊所とは②

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無料低額宿泊所での生活はどのように行われているのか?入居してから生活保護申請までの流れは?食事は?入浴は?病院は?就活は?

無料低額宿泊所の施設長の私が、実際に入居しなければ分からない内容をここでご案内致します。

入居相談から面談

最近の入居相談は電話で頂くことが多いです、直接施設に来所される方もいますが大体の流れは同じです。

ここで氏名、生年月日と現在どのような状況で困っているのかを聞かさせて頂きます。同時に当団体間で共有しているブラックリストを確認して、入居の可否を確認します。というのも過去にとんでもない理由で退所になった方もいます、そういった方が再度入居してトラブルが起こるリスクを減らしています。

ここで問題がなければ入居希望者を車で迎えに行き、荷物等を積み込み施設での面談を行います。

次に電話で聞いた内容を深掘りしていきます。いつまで仕事をしていたのか?住んでいたアパートの契約は切れているのか?今後収入はあるのか?生活保護の経験は?など。

例えば生活保護を今月受給していて、現在も保護継続中のケースもあります。そういった場合そのまま申請に行っても受理してもらえない為、事前に面談で把握し申請がスムーズに行えるようにします。

また、こういった施設(無料低額宿泊所)の利用経験はあるのか?無い場合は施設(無料低額宿泊所)の説明と、更に生活保護の経験が無い場合には、生活保護制度についての説明をします。

生活保護制度と施設への理解がないまま入居されると、後々トラブルに発展する可能性もありますので丁寧に説明しています。

契約から申請

生活保護制度と施設の説明にご理解頂けた後、重要事項説明を行い利用契約を交わし役所へ申請に行きます。

これまでに数百名の方との契約をしてきましたが、中には字をまともに書けない方も一定数います。この仕事をするまで字を書けない人がいるとは思ったこともなかったので当時驚きました。

また一部の方は、契約書の内容なんてどうでもいいから早くサインをして終わらせたいとか、契約書の説明を全く聞かず適当に頷いているだけの方もいます。彼らにとって重要なのは利用料を払った後に残る金額だけなのです。

こういう方に限って後から契約内容のことでトラブることが多いです。契約は大切な部分なので面倒くさがらずにしっかり説明を聞いて頂きたいものです。

契約書の作成が終了したら役所に連絡をして、生活保護の申請に向かいます。

役所では生活保護の面接員との面談をして、特に問題がなければ生活保護の申請受理という流れになります。

ここまでの内容は私の施設での流れでありますが、細かい部分の違いはあっても大体の流れはどの役所でも同じだと思います。

大事なのは住む場所を決めて(契約を済ませて)から、役所に生活保護の申請に行くことです。

保護決定までの期間

生活状況の調査や資産調査(預貯金、生命保険等)等を行った上で申請した日から原則14日以内(調査に日時を要する特別な理由がある場合は最長30日)に生活保護を受給できるか、できないかの回答をする。

上記のとおり私の施設でも申請してから10日から14日以内には役所から受給の準備ができたとの連絡を頂きます。

 

つづき→無料低額宿泊所とは③

 

 

※当ホームページに記載されている内容は実際に管理人が体験した経験談ではありますが、地域により同じ手法が通用しないことがあります。実際に私が施設長をしている無料低額宿泊所がある都市でも、区が違えば対応も違うことが多々あります。知的好奇心を満たす読み物としてご理解頂きますようお願い申し上げます。

生活保護な人たち 管理人

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