みなさんは生活保護という制度をご存じでしょうか?コロナ以降にはテレビなどでも聞くことも多くなったと思いますが、私はこの仕事に就く10数年前までは、生活保護という言葉は知っていましたが自分には関係ないと思っていました。
そんな私が無料低額宿泊所で勤務した中で学んだ生活保護の制度について、どのような制度でどんな方が対象なのか?いろいろな角度から書いていきます。
生活保護制度とは
生活保護制度とは、資産や能力等すべてを活用してもなお生活に困窮する方に対し、困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、その自立を助長する制度です。
生活保護は世帯単位で行い、世帯員全員が、その利用し得る資産、能力その他あらゆるものを、その最低限度の生活の維持のために活用することが前提でありまた、扶養義務者の扶養は、生活保護法による保護に優先します。(厚生労働省のホームページから抜粋)
少し分解して書いてみます
それでは、上の文章を分かり易くするために少し分解して書いていきます。
資産の活用→ 預貯金、生活に利用されていない土地・家屋等があれば売却等し生活費に充てる。
能力の活用→ 働くことが可能な方は、その能力に応じて働く。
あらゆるものの活用→ 年金や手当など他の制度で給付を受けることができる場合は、まずそれらを活用する。
扶養義務者の扶養→ 親族等から援助を受けることができる場合は、援助を受ける。
これらを行ったうえで、世帯の収入と厚生労働大臣の定める最低生活費を比較して、収入が最低生活費に満たない場合に、保護が適用されるということになります。
上記の4つは役所が調査をしますので、実際の現場では生活保護の申請が受理できる状態にあれば問題なく手続きは進みます。
つづき→生活保護制度②
※当ホームページに記載されている内容は実際に管理人が体験した経験談ではありますが、地域により同じ手法が通用しないことがあります。実際に私が施設長をしている無料低額宿泊所がある都市でも、区が違えば対応も違うことが多々あります。知的好奇心を満たす読み物としてご理解頂きますようお願い申し上げます。
生活保護な人たち 管理人